Exhibition
大江花歩、藤倉聡士
2023.8.26 - 9.2
そこは真っ暗なアトリエ。
2人の間に粘土が一つ、置かれている。
強引にこちら側へ迫ってくるのが不快だったので、崩れそうに見えた塔を、崩れる前に倒してやった。ひっかくような痕が、傷をつけているようで嫌だったのでならした。出来上がったのは、日本海にありそうな岩のようなもの。-あちらより-
あちらでは、自分が高くつくったものを壊してしまった。思うように動いてくれないのが面白い。あちら側からは、高くつんだ塔がたおれそうに見えたから、それを防いだようだ。できあがったのはこのぐにゃりとした形 -こちらより-
みえないという前提に立っている。
森を彷徨っているような、道を探しているような
闇雲、暗中模索、こちらとあちらの間で形をさぐる。
【会期】
8/26(土)〜9/2(日)12:00〜19:00
※最終日18:00まで
Opening Party
8/26(土)17:00〜
【チケット】
入場無料
【プロフィール】
大江花歩
彫刻家、小説家。1993年生まれ、埼玉県在住。東京造形大学〈大学院/美術研究領域〉修了。埼玉県朝霞市の共同スペース「アトリエ54」のメンバー。塑造の技術を用いて、人の内面をモチーフに人物彫刻を制作している。2020年頃から、杜宮花歩名義で小説執筆も開始。
藤倉聡士
1993年生まれ、埼玉県在住。日本大学芸術学部〈美術学部/彫刻専攻〉 卒業。埼玉県朝霞市の共同スペース「アトリエ54」のメンバー。紙を水で濡らしながら、重力を用いて形をつくる方法で作品を展開している。枯れや崩れいていくものをテーマにしている。
【公式ページ】
https://www.instagram.com/mano_tezawari/
【お問い合わせ】
【クレジット】
Artist
大江花歩、藤倉聡士
DM design
荻原諒子