2020.1.3
2021年2月より、新企画「BUoYラジオ」をBUoY noteにて公開致します。
毎月1団体またはアーティストが、演劇作品の上演や戯曲のリーディング、詩・小説の朗読や楽器の演奏、現代音楽の上演やノイズの開拓、シンポジウムやトークなど、BUoYの空間で聴覚実験を自由に行い、BUoY noteに音源と言葉をアップロードします。
かつては銭湯だった、今も廃墟の地下空間は、お風呂場の音の響きが天井の吸音材によって絶妙に抑制された、心地の良い音空間となっています。ですが、舞台の上にお風呂場とカランがむき出しになっている視覚的インパクトゆえか、どうも視覚以上に音そのものに重点の置かれた企画が少なく、プログラムに偏りが出てしまうことがBUoYとしての課題の一つでした。
また、BUoYで日々繰り広げられる貴重な上演の数々をいかにしてアーカイブ化するのか、というのも大きな課題です。写真やビデオで記録を残す、というのももちろん大切なことですが、例えば作品の視覚要素と聴覚要素をあえて分けて記録してみた時に、何か別のアーカイブのあり方がみえてきたりはしないだろうか。
そんなことを思いながら、BUoYの空間を聴覚的に開拓しつつ、アーカイブのあり方を再考する試みとしてラジオを始めてみようと思います。
第一弾は、今週末にBUoY地下で再演される、円盤に乗る派「流刑地エウロパ」のリーディングです。上演と音声を「見聴き比べ」してみるのも一興かもしれません。
これから毎月BUoY noteにて更新される「BUoYラジオ」、どうぞお楽しみに!
北千住BUoY | note