2023.9.25

<無為フェス vol.2 開催のお知らせ>

 

北千住BUoYでは、2022年に「BUoY地下・無為(ぶい)開放プロジェクト」と称してBUoYの地下スペースを3週間、アーティストに向けて開放し「なにもしない」も含めて自由に創作や実験を行う<無為フェス>を開催致しました。

(前回のコンセプト文についてはこちらの記事をご参照下さい。↓)

https://note.com/buoy_tokyo/n/n20dfaa5fb6de

 

今年からこの<無為フェス>を定例化し、継続的に実施していくことを目指して、11月中旬から12月初旬にかけて<無為フェス vol.2>にご参加いただける劇団、ダンスカンパニー、音楽家、詩人、パフォーマー、アーティスト、ダンサー、俳優、劇作家、建築家、研究者(その他職業問わず)を広く募集致します。

 

 

<無為フェス vol.2 テーマ:芸術のアブ>

古代ギリシアの哲学者ソクラテスは、哲学を、大きな馬にしつこくまとわりついてプチッと咬んでくる虻(アブ)に喩えたそうですが、現代に翻って、パンデミックの最中に移動が制限されることに異議を唱える、あるいは移動の自由は存在としての自由の根本にある自由なのではないかと問う、パンデミックや戦争の最中に葬儀もなく死者が葬られることに対して問題提起をする、あるいは死者の権利を生者の論理の元に蹂躙することは許されないのではないかと問う、どこでパンデミックが終わったのか、終わっていないのか、終わったと見做す基準は一体なんだったのか、終わったと見做さない思想はもう生き残れないのか、終わったはずの後も管理の体制がより強化される現状に甘んじた方が圧倒的に生き易いのだけれども本当にそれで良いのでしょうか、といった哲学、もしくは倫理、あるいは芸術について、考えなくても良いし考えても良い、というテーマを設定し、この度BUoYにて<無為フェス vol.2「芸術のアブ」>を開催したいと思います。また、「アブ」は必ずしも「虻」に限らず、アブジェクション、アブノーマライゼーション、アブストラクション、アブラプト、アブサン、もしくはアブセントと解釈していただいても、解釈していただかなくても構いません。

 

 

・<無為フェス vol.2> 開催期間・利用条件

開催期間は2023年11月14日(火) から12月4日(月)まで、利用条件は以下の4点です。

 

1. スペースの利用は30分から最長で3日間利用まで(会場費は無料、終日利用の場合は冷暖房費・電気料金のみ実費4,000円を申し受けます)。

 

2. 有料の公演やイベントの開催、映像作品等のための撮影・配信利用は不可。無料での公開実験、非公開実験、パフォーマンス等については歓迎します。

 

3. 平日9:00 ~ 17:00の間もしくは夜間、大きな音の出る行為については事前に要相談。

 

4. 後日BUoY noteにて、利用内容に関する記事を執筆いただくこと。

 

・応募手順について
お名前、希望される利用内容、希望の日程・時間帯を記載の上、メールで下記にご連絡ください。<募集期間・10月1日- 14日>

info@buoy.or.jp (担当:増田、黒川、岸本)

 

※ お申し込みいただいた内容を元に日程調整をさせていただきますが、応募多数の場合はご希望に添えない場合もございますので、予めご了承いただけましたら幸いです。利用可否については<10月20日>までに連絡致します。

 

みなさまからのご応募を心よりお待ち申し上げております。

 

BUoY代表/芸術監督
岸本佳子