Exhibition

Bedtime for Democracy

川上幸之介研究室

2022.9.17-25

アメリカのパンクロックバンド、デッドケネディーズは、アルバム「ベッドタイム・フォー・デモクラシー」のなかで「電気フェンスが必要な“祖国 ” と呼ばれる収容所」の中で「バビロンの蜃気楼やベルトコンベアのような肉弾戦を生きている」と叫び、民主主義と資本主義の分かち難い共犯性を歌いました。

 

本展に付けられたアルバムタイトルは、ロナルド・レーガンが主演した1951年のコメディ映画「Bedtime for Bonzo」に由来しており、レーガノミクスをはじめとして、新自由主義、戦争、メディアの氾濫、娯楽産業(余暇と消費)、マッチョイズム、それらへの見せかけの反抗への糾弾が叫ばれます。そして難民やクィアへの擁護といった、周縁への配慮も示唆します。

 

これらの観点を踏まえつつ10組のアーティスト、活動家、哲学者が参加する展覧会を開催します。本展では、民主主義における意思決定プロセスが問いたださる現状の中、その声をかき消され、疎外された周縁の声を引照し、民主主義の政治的神話の綻びを暗示した作品群を取り上げます。また地政学的な観点から、民衆の不服従を起点とした集団の内部における権力の分散や、共有を照射した作品をとりあげ、新自由主義の諸原理が民主から奪い去った主権を、いかにして奪還できるのかを模索します。そして民主主義をどのように抵抗の政治へと変転しえるかを作品を通して見いだします。

 

 

アーティスト: レティシア・アグド、ヌオタマ・ボドモ、リジー・ボーデン、ブレッド&パペット シアーター、ナオミ・クライン、マーサ・ロスラー、ヘイニー・スロール、松本俊夫、ウィンストン・スミス、ウェンディ・ブラウン

 

主催: 岸本佳子(BUoY)、川上幸之介研究室

 

キュレーション: 川上幸之介研究室

 

協賛: 株式会社クラビズ

 


会期9月17日(土)ー9月25日(日)

 

時間

11:00ー19:00

 

料金

500円

 

HP

https://kuragei.com/

 

お問い合わせ

kawakami@kusa.ac.jp

 

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展示会トークイベント&ラウンドテーブル

 

「民主主義の終焉とアート」

9月25日(日) 15;00〜

参加費:無料 *展示会鑑賞料は500円かかります。