Theater

三月の5日間

7度

2024.12.05-12.08

アメリカがイラクへの空爆を開始した、2003 年 3 月 20 日前後の東京。六本木のライブハウスで出会った男女がそのまま渋谷のホテルへ行き、そこで 5 日間を過ごす-2004年初演、翌2005年には第49回岸田國士戯曲賞を受賞した、チェルフィッチュ・岡田利規の代表作を、「独り」芝居として上演します。
7度ではこのたび、『無名なる「わたし」の文化史』というプロジェクトを立てました。おおよそ1990年代から2020年代にわたる、そろそろ「歴史」としての雰囲気を帯びてきた30年間を、上演を通して見つめ、次の時代への希望を想う連続企画です。
本公演はその第一作となります。『三月の5日間』に描き出された、遠くの「戦争」への距離感や、醸し出される不安、とらえどころのない現実感は、20年後のわたしたちに、何を問いかけるのか、その中を生きた無名なる「わたし」は、どんな足あとを残してきたのか。劇場にて、想いをめぐらせていただけたら幸いです。

 


原作:岡田利規
構成台本:7度
演出:伊藤全記
出演:山口真由
照明:安達直美
音響:金子翔一(DISCOLOR Company)
フライヤーイラスト:鱈子
協力:株式会社precog

 


2024年12月
5日(木)19:00
6日(金)19:00
7日(土)13:00 /18:00
8日(日)14:00

 

受付開始・開場
開演30分前

 

上演時間

80~90分

 

チケット
3,000円(前売り・当日とも)

https://www.quartet-online.net/ticket/3gatsu

 

【アフタートーク】

劇団WEBサイト・SNSにて随時発表

 

公式HP

http://nanado.org/

 


【7度プロフィール】
伊藤全記(演出)・山口真由(俳優)によるユニット。2014 年結成。戯曲を中心に、古今東西のテクストを上演。言葉と沈黙を拮抗させ、独自の濃密な時空間を編み上げる。時代に埋もれたかすかな叫びや、声にならなかった願いを戯曲から掘り出し、現代に響かせる「dim voices」と名付けた独自の理念のもと、創作を行っている。演劇人コンクール 2021 にて、「独り芝居」に再構成した三好十郎の『胎内』を演出し、伊藤が優秀演出家賞、山口が優秀演劇人賞を受賞。