今年の自由研究は恋をすることにした。
わからなくて、だからはじめからやってみることにした。
生まれて、土に潜って、三年七年十七年、ある夕方にわたしたちは地上をめざす。
殻を脱いで大人になって、これから一週間で死ななければならないらしい。
しかもその間に子孫を残さなければならないという。そんなことができるだろうか。
こうしている間にも残り時間が減っていく。
最後の夏休みがはじまる。きっと来年にはもうこんなふうには過ごせない。
アムリタ10 『虚構の恋愛論(2018)』
脚本・演出:荻原永璃
出演:大矢文、河合恵理子、鈴木太一朗、藤原未歩(以上アムリタ)、野村由貴、日和下駄
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アムリタ
2012年、主に演劇をする機会・場所として旗揚げ。
古典文学から日常会話まで多様なテキストを扱い、個人を飛び越えた役・視点の移動で縦横無尽に劇世界を飛び回る構成が特徴。多面客席や古民家、酒蔵などイレギュラーな上演環境を活用し、劇場の内外を問わず精力的に活動を続ける。
2012年:シアターグリーン学生芸術祭「虚構の恋愛論」
構成員・藤原未歩がこりっち賞俳優部門受賞
2014年:利賀演劇人コンクール「楽屋」(作・清水邦夫)
主宰・荻原永璃が奨励賞受賞
2015年:奈良・町屋の芸術祭はならぁと「から、へ、流れる」
築百年の古民家に一ヶ月の滞在制作・上演を行う
2017年:東京・岐阜往還公演「みち・ひき」(きそがわ日和2017参加作品)
岐阜・御代桜醸造および東京・どらま館での公演を実施