FUKAIPRODUCE羽衣作家部に所属し、国内外で著名なダンサー勅使河原三郎氏の下で1年学んだ平井寛人が主宰の存在「尾鳥ひあり」。今回上演する『雨のパ! 踊る子猫と幽恋』は、過去高い成果を遂げたと自負する作品の再演。そんな”雨のパ!”を、佐藤佐吉賞2018優秀演出賞等の受賞経歴を持つ西岳(シラカン)を演出に、平井の選ぶ先鋭のスタッフと役者を迎えて上演します!
人間に対する潔癖症の時代のように感じます。人々が他人に完璧さを求め、それ自体の息苦しさに私は慣れて耐えられますが、耐えられないのだという人が排斥されるのには、息苦しく思います。その関係において、人々は面と向かい合っていたとしても、出会えはせず、擦れ違い、不幸せを生んでいるよう感じます。それこそが真実となっているような、空虚で、責める側もられる側もその時、幽霊のようで、不安定。自身を俯瞰視する中で、新聞を読み生き方を選ぶよう、孤独な自死でない道を選ぶ、糧になると嬉しいです。
脚本:平井寛人 演出:西岳 舞台監督:前田和香
照明オペレーション:三浦コウセイ 照明プラン:斎藤桜子
舞台美術:安田咲子 衣装:山口眞子 音楽協力:丹野武蔵
ディレクター:チカナガチサト、木村友哉 協力:シラカン
キャスト:平井寛人、村上はな
――以上、尾鳥ひあり
岩田里都、春木来智
――以上、シラカン 他
私は人々に寄り添った演劇を、若い世代として作りたいと考えています。
この『尾鳥ひあり』も、リアルな上演だけでなく、3Dソフト「iclone7」や「perception neuron」等を用いて、音楽のCD化のようなV演劇開発にも勤む母体です。しかし、人間の体温によって上演する場もまた、届けていくには必要であると考えます。
演劇をやり始めた頃のように、「駆け出しの私でも憧れの演劇を観るには、チケット代は高すぎます。私は、一部の賛同者たちと共に、その負担の少ないチケット代で上演をしたい」と考え続けており、今回、時代の流れとしてまず採算を取ろうとし、かつ「過去の私」でさえも観られる上演をするには厳しい中で、比較的安価な価格設定で「窓口」を広く開いていきたい、来てくれと純粋な気持ちで思えるような公演を、このたび決心しました。
今回クラウドファンディングの窓口も設けております。そちらでも、最低料金で同じ1000円にて、飲み物(ソフトドリンクorアルコール)の特典付きでお楽しみいただけます。そちらも是非ご活用ください。また、最高の上演に致します。(尾鳥ひあり)
https://motion-gallery.net/projects/sennenn_amenopa